本日来院された患者様は、酷いめまいの方でした。脳外科や耳鼻科での検査でも異常が無く、「頭位性めまい」の診断を受けたものの、薬では完治せず、少しでも頭を動かすと回転性のめまいを起すので、寝起きや寝返りにも時間が掛かる有様。そんな方にでも、私の鍼灸治療は奏功するのです。直接的な原因は、頚部にありますが、そんな場合でも、全身の観察からはじめることが重要で、他の医療機関では決して行わない、姿勢や動作のチェックから開始。すると、体の歪みが酷く、右方向に傾き、全身で左に振り向くことができない状況になっていました。
左方向への回旋動作が制限されるものを、私の提唱するダイナミックロト・セラピーでは、「左回旋動作障害」とみなし、手足の4箇所のツボに、1㎜程の鍼を浅く刺すだけで、姿勢を矯正してしまいます。
その他、後頚部、頭部、耳の後ろ、頚部、肩のツボなどを上手く織り交ぜながら優しい鍼だけで施術を行いました。
術後はものの見事に不良姿勢も治り、めまいも起きない状態となりました。
 めまいの原因は、必ずしも脳や内耳三半規管の異常だけとは限りません。不良姿勢によっても、頚部に異常な捻じれが掛かり、椎骨動脈の血流を悪化させることによってめまいが引き起されるのです。
そんな疾患にも鍼治療が効くのかと驚かれる方々が多いことでしょう。
鍼灸治療というと、腰痛や肩こり、神経痛や関節痛などの痛みがある場合にしか受診しようと思い浮かべないのが今の日本の現状でしょうが、欧米では、内科、産婦人科、耳鼻科、泌尿器科、神経内科などの疾患でも多くの患者が鍼灸治療を利用しており、本家の日本よりも、かなり鍼灸治療が広い分野に効果があると周知されているのです。
日本でももっと多くの方々に、鍼灸治療の適応範囲の広さを知って貰いたいものです。
難治なめまいでお困りの方がいたら、是非一度受診してみませんか?きっと喜んで頂けるはずです!