当院の特徴

当院では、通常の鍼治療で使用する針の太さは、直径が0.14mm～0.16mm。多種ある鍼の中でも最も細い（髪の毛より細い）物を好んで使用しています。細ければ細いほど操作は難しく、熟練が必要ですが、繊細な治療が可能となり、万人に適応出来ます。鍼治療に使用する針は、極めて痛みが少ないように精密に作られており、日本製の鍼の製造技術は、世界一とのことです。更に、私達熟練した鍼灸師には、鍼を痛くなく刺入する「技」も備えていますので、ご安心下さい。
円皮鍼という1mm程度のシール式の鍼を使うやり方もありますので、どんな方でも受療して頂けます。

当院では、治療に使用する針は、全てディスポーザブル（使い捨て）です。施術者である私の手は、常に清潔に保っていますし、鍼を持つ私の指にも直接針体に指が触れない様に指サックをして、万全を期しております。

灸には様々なやり方がありますが、当院では院名のとおり、極めて優しい温かい灸をします。台の上に乗った温灸や、熱をしっかり感じてもらったら取り除くという方法や、電熱を使った1／fリズムで断続的に温灸を行う電子温灸、更には、効果抜群の直接灸（皮膚に直接する）も、調節により痕にならない様に行います。灸も、なかなか気持ちの良い治療ですので、一度体験してみて下さい！

鍼には、鎮痛作用の他、自律神経の調整、内臓の活性化、免疫力を高めるなど数々の効果があります。鍼による適切な刺激（ここが技術の差が出るところです）が加わることで、刺激が脊髄、大脳皮質に伝播し、痛みのある局所には、痛みを発生させる物質（ヒスタミン、ブラジキニン等）の濃度を低下させ、栄養に富む新鮮な血液の流入を促すことによる鎮痛効果が期待出来ます。
鍼刺激の効果は、必ずしも鎮痛効果ばかではありません。最近では、スポーツ医学分野から、浅い鍼刺激ほど、動きやパフォーマンス能力を向上させてくれることが明らかになってきています。
灸は、ヒストトキシンという物質を産生し、白血球や免疫細胞の増加より免疫効果を高める事が分かっています。従って、慢性化した疾病には緩やかに、しかもじっくりとその効果をもたらします。特に冷え症や体力が低下している時には最適な治療法です。
科学技術や医学の進歩により、今後益々伝統医学としての鍼灸治療のメカニズムが明らかにされることでしょう。

鍼灸治療の適応は多岐にわたります。むしろ適応しないものを列記した方が早い程です。
基本的には、伝染病、発熱時、炎症性が強い病気、骨折等緊急性の強い場合は、医師の対応範囲となりますので、鍼灸は不適応となります。
鍼灸治療の最も得意とする分野は、痛みを伴う運動器疾患で腰痛や関節症、寝違い、肩凝り等の他、その他機能的な疾患です。特に検査では異常がないような愁訴（食欲不振、慢性的な消化器症状、冷え性、過敏性大腸炎、自律神経失調症やめまい、頭痛、生理痛、膀胱炎等）には高い効果を示します。
そして、私の最も力を入れている専門分野がスポーツ障害です。過度のトレーニングにより発生する肉離れや捻挫、筋肉痛など様々なスポーツ障害に適応します。そして、ケガのみならず、疲労回復や試合前の調整にも抜群の効果を発揮しますので、是非ご相談下さい。