スポーツ選手に対応する場合、スポーツ医科学関連の専門知識を持っていることが大前提となりますが、私達鍼灸師の専門である鍼灸治療についても、他業種の方々には真似のできない専門的な技術を備えていなくてはなりません。やみくもに鍼を打てば良いのではなく、状況やニーズに応じた治療ができなくてはなりません。痛みだけを取ればそれでよいというわけではなく、可動性や安定性、滑らかな動きを提供できるレベルにまで鍼治療の技術力を上げる必要性があるのです。当院では、アスリートの高い要望に応えられるだけの技術を使って、治りにくいスポーツ障害の治療やリハビリテーション、コンディショニングに大きく貢献しております。
1. 外傷
頚椎捻挫
ラグビー、サッカー等のコンタクトスポーツにおける頚椎捻挫(鞭打ち)。慢性的な頚椎症性神経根症による肩背部痛、上肢の痺れにも大変効果的です。
足関節捻挫
全てのスポーツで最も多く発生するケガです。急性期であっても、鍼治療により消炎効果が期待できる治療を施せますが、回復期には、鍼灸治療+リハビリ復帰プログラムを積極的に行うことで、早期回復が期待できます。
肉離れ
軽度の肉離れ(筋膜炎)に対しては勿論のこと、重度の肉離れの回復期においては、鍼治療の効果は抜群です。やはり、リハビリ復帰プログラムと合わせて鍼治療を受けることが、最も理想的な方法であります。また、本症の再発予防にも優れた効果を示します。
打撲
たかが打撲と言っても、筋を強打した場合には、重篤な場合もあり、後遺症が続くことが多くあります。そんな場合でも、鍼灸治療は、回復段階において大きく貢献することができます。
その他、骨折や靭帯損傷、脱臼などの重傷な外傷については、全て固定期間が過ぎて、リハビリ段階になってから鍼灸治療を開始すると良いでしょう。
2. オーバーユース
使いすぎによる障害
腰痛症
腰痛には、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症などの診断のつく器質的な病気も含まれていますが、原因不明の腰痛症にも多く遭遇します。これには、機能面からのアプローチが必要となるので、鍼灸治療は最適な治療法であると言えます。
シンスプリント
走る競技に多い過労性骨膜炎と言う難治な障害の一つです。患者様の骨格や動作フォームに起因する事が多いため、専門的な知識を有する治療家による対応が求められます。その点はお任せ下さい。
ジャンパー膝・ランナー膝
過度なランニングやジャンプが原因ですが、 筋力バランスやフォーム、骨格にも起因するので、発生原因を突き止めたうえで、鍼灸治療とリハビリ、エクササイズにより早期回復を目指します。
テニス肘
これも難りにくいことで有名な障害ですが、当院では、得意な障害の一つですので、是非受診下さい。
3. コンディショニング
調整の治療
当院にはどこも悪くないのに来院するスポーツ選手患者が多くいます。
その目的は、試合前の体の点検にあります。
ケガをしてから来院するのではなく、競技力の高い選手ほど、日頃からケガの予防に気を遣い、また競技成績を上げる為に、体の調子を整えに来院するのです。
当院では、競技特性と体質を考慮した上で、大切な試合に充分なパフォーマンスを発揮出来るように、鍼灸治療でケアーをしていきます。本人も気づかない問題点を見つけ出し、ベストパフォーマンスができるようにお手伝いをさせて頂きます。
4. その他
呼吸器疾患、婦人科疾患、泌尿器疾患、自律神経の調整などにも有効ですので、是非ご相談下さ
い。